森羅万象から学ぶ羅針盤「干渉は最小限に」

森羅万象から学ぶ羅針盤「干渉は最小限に」

 老子の言葉に、「大国を治むるは小鮮を烹るが若し(たいこくをおさむるはしょうせんをにるがごとし)」とあります。

 小鮮(小魚)を煮る場合、いたずらにかき回しては傷がつき、風味も損なわれてしまいます。箸を入れるのは最小限に留め、ゆっくりと煮ることが大事なのです。

 政治の世界でも、同様のことがいえましょう。

政治家のトップが、行政の細部にまで口を出し、指示すると、物事は上手くいかないことがあります。場合によっては、活力が損なわれてしまうだけでなく、反発すら招くこともあるでしょう。

 できるだけ余計な口出しをせず、重要な部分以外は、他者にゆだねたほうが、かえって上手くいくものです。

 企業経営も、政治同様に、トップの干渉は、最小限に留めたほうが上手くいきますが、中小零細企業においては、社長と末端の社員までの距離が近いために、そうした社員の箸の上げ下ろしまで、口出ししてしまう社長もいるようです。

 確かに、創業間もないベンチャー企業などでは、会社のあらゆることに、社長が目を光らせておかなければ成り立たない実情もあります。

しかし、いつまでもそういう体制を続けるべきではありません。優秀なマネージャー、よき相談相手をいち早く育て、任せるべきは任せるような体制づくりに注力しましょう。

 社長たるものは、組織が順調に運営できる体制を作り上げたなら、日々の業務に関しては責任者にまかせ、高い見地から、企業経営に臨むべきなのです。

シンプルライフ×シンプルスタイルと森羅万象から学ぶ人生羅針盤

現在のように、モノが溢れ、何一つ不自由なく手に入る時代になったからこそ、欲望で自分を見失わず、自分に相応しいライフスタイルを確立すべきだと思い、自分にとって不要なものは捨て、一番大切な必要なものを中心に暮らすシンプルライフスタイルこそが、心豊かで、幸福な暮らし方ではないだろうかと考えるようになり、テーマを、喜び生活・喜び仕事・喜び人生・人生そのものを愉しむ生き方を実践しています。

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