森羅万象から学ぶ羅針盤「やるべきことと止めること」

森羅万象から学ぶ羅針盤「やるべきことと止めること」

 経営学者P.F.ドラッカー氏は、著書のなかで、優先順位について、以下のように述べています。

 優先順位の決定には、いくつかの重要な原則があります。

 第一に、過去ではなく未来を選びます。

 第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせます。

 第三に、横並びではなく独自性を持ちます。

 第四に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選びます。

 また、成果をあげる人は、機会を中心に優先順位を決めます。他の要素は、決定要因ではなく、制約要因にすぎないのです(以上『経営者の条件』より)。

 そして、優先順位よりも重要なのは、劣後順位です。

劣後順位とは、やらないことに順番をつけることです。

その決定は、とても難しいのです。

 なぜなら、人間は止められない生き物だからです。

 止めることは悪いこと、もったいないことだと認識しているからです。

 しかし、お客さまに必要とされず、企業としても不要と判断されたことは、計画的、体系的に止めていかなければなりません。

現在において不要であり、未来においても不要とされるであろうことなどは、真っ先に止めるべきでしょう。

そうすることで、新しいことを推し進める活力が生まれるのです。

 ドラッカー氏の著書は、多くの日本の経営者にも愛読されています。

 それは、ドラッカー氏自身が親日家であったことも遠因していると思います。

ここで述べた優先順位、劣後順位の決定などをはじめ、多くの著書で、極めて合理的な、企業経営の数々の原則を示しています。

 その合理性こそが、ドラッカー氏の最大の魅力なのです。

 そして「ドラッカー学」は、とてつもなく奥の深いものなのです。

シンプルライフ×シンプルスタイルと森羅万象から学ぶ人生羅針盤

現在のように、モノが溢れ、何一つ不自由なく手に入る時代になったからこそ、欲望で自分を見失わず、自分に相応しいライフスタイルを確立すべきだと思い、自分にとって不要なものは捨て、一番大切な必要なものを中心に暮らすシンプルライフスタイルこそが、心豊かで、幸福な暮らし方ではないだろうかと考えるようになり、テーマを、喜び生活・喜び仕事・喜び人生・人生そのものを愉しむ生き方を実践しています。

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